江戸時代の味 煎り酒

江戸時代の料理書「料理物語(りょうりものがたり)」にはあるけど、今はほとんど聞いたことがない「いりざけ」。

酒に鰹節に梅干しが材料で、まずいわけがない。

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「かつほ一升にむめぼし十五二十入り、古酒二升、水ちとたまりすこし入、一升にせんじ、こしさましてよし、又さけ二升水一升入、二升にせんじ、こしさましてよし、又さけ二升水一升入、二升にせんじつかう人もあり」

だけしか書かれていないので、お酒に梅干しを入れて、火にかけて沸騰したら鰹節を入れてちょっとだけ「たまり」の代わりにお醤油をちょっと。これで弱火でしばらくぐつぐつと。
中身が半分くらいになって、火を止めて濾してさまして、出来上がりです。

 

 

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とっても優しい、香りのよいたれが出来上がりました。

今の季節なら、菜の花のお浸しにつけて食べたらおいしそうです。