さくら

sakura

花見の落語

【長屋の花見】
貧乏長屋の大家さんが長屋の人たちを花見に誘う。大喜びで花見に・・・。貧乏長屋は大家さんだって貧乏。花見弁当の玉子焼きはたくわん、かまぼこ大根、毛氈(もうせん)はござ、おまけに一番楽しみのお酒は煮だした番茶で代用しようという。「花見だ、花見だ、夜逃げだ、夜逃げだ・・・・」と浮かれていいのか悲しいのか・・・

【花見の敵討】
花見の余興で目立つことをしようと、敵討の芝居をすることに。ところが、敵討をする前に、本物の武士が本当の敵討と勘違いして助太刀に・・・。

【花見酒】
金はない、花見はしたい、酒も飲みたい。さて、どうしたものか。
考えた末に、花見で酒を売って儲けて改めて花見をしようとする二人。
なんとか丸め込んで売るための酒を手に入れ花見の場所に。
ところが、売る前に二人はグテングテンに・・・

まだまだ、落語の中には花見に関するお噺がたくさんありますね。
寒かった冬が明けて、嬉しくなる季節、きれいな桜を見るのはいいですよね。
日本人は桜が大好きなんですね。

 


 

ところで、日本橋4月号によると、今一番よく見かけるソメイヨシノの品種が生まれたのは江戸幕末だそうですよ。
それまでの、江戸時代の桜は、
紀州の物産を宣伝しようとした吉宗が植樹した、大和の吉野の山桜。
常陸(ひたち)の西茨木郡(現在の茨城県)の岩瀬辺(現在の桜川市)から土浦・霞ヶ浦へ流れる「桜川」の桜。
が主流だったのだそうです。
だから、ソメイヨシノと違って、木によって咲く時期が異なり、今より長い間、桜を楽しめたんだそうです。
いいなぁ

 


 
sakura2

 

[図解]神道としきたり事典によると
「桜」という言葉の語源は、「さ」は「稲の霊」、「くら」は「神座(かむくら)」を表すといわれ、古代の日本人は桜の花に神意を見出し、咲き具合によってその年の豊凶を占ったのだそうです。

そんな神聖な桜を8代将軍徳川吉宗(とくがわよしむね)が植樹して庶民も花見を楽しむようになり、
でもって、私の大好きな三色の花見団子も江戸時代から広まったそうです。

あした、三色団子たべようっと。