夏も近づく八十八夜♪ です!!

手遊び歌で

夏もち~かづく、八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
・・・

というのがありますが、遊んだ経験の方も多いのではないでしょうか。

koinobori何気なく歌って、何気なく遊んでいましたが
八十八夜とは、立春から数えて88日目。
農作業ではこの時期に種をまいたり茶摘みをしたりする時期ですよ
ということを教えてくれる
「雑節(ざっせつ)」の中の一つです。
緑が多くなって、花々に囲まれた気持ちのいい季節ですね。

江戸時代のころの、月の満ち欠けを基準にした「太陰暦」では、1か月は約29.5日。
一日は新月、満月は15日というのはわかりやすいですけどね。
それを12倍して1年にしているため、太陽の位置を考えての季節とは、1年に約11日もずれてしまいます。
16年10か月でお正月が夏にやってくるようになってしまうんだそうですよ。
オーストラリアのクリスマスは真夏だと聞いたことがありますが、これもまた楽しいかもしれませんけど・・・。

とにかく、実際の生活では、季節と月が違ってきてしまっては困るので、3年に1か月の閏月(うるうづき:この場合は1年が13か月ある閏月になるんですけど)を追加してずれを調整していたんだそうです。それでも季節感は、かなりずれてしまいますね。

季節感ぐらいであれば問題ないのかもしれませんが、農作業などをする人たちにとっては、種をまく、田植えをする、収穫をする、という大切な日がわかりづらくなるので、24節気という太陽の位置で季節がわかるようにしたものを取り入れたんだそうです。
これは太陽の位置によって1年を24等分したもので飛鳥時代に中国から伝わったものなんだそうです。

そして農業などにもっと的確に役に立つようにと作られたのが「雑節(ざっせつ)」。これは江戸時代に入ってから日本で考案された、日本独自の暦なんだそうです。

節分 (せつぶん)
彼岸 (ひがん)
社日 (しゃにち)
八十八夜 (はちじゅうはちや)
入梅 (にゅうばい)
半夏生 (はんげしょう)
二百十日 (にひゃくとおか)
二百二十日 (にひゃくはつか)

 

ちなみに、「茶摘」という夏も近づく八十八夜♪という歌は、明治になってからできた歌だそうですけど。

 

『八十八夜の忘れ霜』
春の終わりごろになり、急に気温が低下し、霜が降りること、だそうです。八十八夜を過ぎれば、霜が降りるように冷え込むことはほとんどないそうです。体調を崩しませんように!