お店の歴史 三越

1673年8月、江戸本町1丁目(現日本銀行所在地辺り)に、間口9尺(2.7m)の借り店舗の呉服店「越後屋」が開店。これが三越の始まりだそうです。

「越後屋、お主も悪よのう」

と、時代劇のお代官様の言葉が浮かんでしまいますが、それくらい有名なお店の名前だったのでしょうね。

「店前現銀売り(たなさきげんきんうり)」というスローガンで商売を始めたのだといいます。

当時の支払いは6月、12月の節季払いとか、年一度の支払いとかが一般的だったので、掛売(かけうり:一定期間後に代金を受け取る約束で品物を売ること)をやめて、即金で払っていただくことだったのだと思っていたのですが、それだけではなかったようで、
正札をつけて、お客様ごとに値段を上げ下げしていたものを、掛け値なしで売り始めたものなんだそうです。

値段があるようでない、なんて、今では考えられないことですね。

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右の写真は東京メトロ「三越前」駅地下コンコースにある熈代勝覧(きだいしょうらん)の三越(まだ「越後屋」かな)のあたり。丸に菱型に三の印が三越だそうですよ。
文化2年(1805年)頃の三越はすでに大きかったんですねぇ。


日本橋の三越の正面にどんと座っているライオンさんは、今年で100年目だということで、いろいろなイベントを行っていますよ。

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その一つがライオンのスイーツ。

可愛らしいライオンが美味しそうなスイーツに。

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その中のライオン羊羹。
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3Dスキャナで撮影した三越のライオン像を3Dプリンタを利用して作ったとか。
最近出てきた3Dスキャナや3Dプリンタは、今まで紙をスキャンしたり、紙に印刷していたものが、立体を立体のまま出力してしまう、という代物。
フィギュアや商品の試作品が簡単に作れる、ということで話題になっていますが、とうとう、羊羹まで出たか!
古いものと新しいものの合作ですね。