煙草入れには粋な根付(ねつけ)を!

落語でも、浮世絵でも、江戸時代といえばたばこ。たばこと言えば、煙草入れ。そしてその煙草入れなどにつけて歩くのが粋とされた根付(ねつけ)。

今の私たちが、スマホに好きなストラップを付けて歩くのと同じようなものだと思うのですが、そこには手作りの小宇宙があるんです。。。

最初は、煙草入れなどを落とさないために帯に引っかけるためのものだったようなのですが、それがどんどん江戸の「粋」な旦那衆や「鯔背(いなせ)」な兄さんたちによって、高みに上って行ったんだと思います。

徐々に派手になっていく江戸時代の町民文化から生まれた日本人ならではの、細かくて考え抜かれた工芸品ですね。