煤払い 正月事始め

12/13は正月事始め(煤払い)の日である。
お正月の準備を開始する日。

この日から歳神様を迎えるために 家の中をきれいにし、
山から歳神様を乗せた松を切ってきて家に飾る
家にお入りになった歳神様は暮れに餅つきをして作った鏡餅の上にお正月の間鎮座される。
そして、おせちを一緒にお食べになる。
(ちなみに柳で作られた両側を削ったお箸は、片側は神様用だそうな)
お正月を家族と過ごしてくださった歳神様は
小正月(1/15)頃、神社や寺の境内で、門松やしめ飾りなどを持ち寄って燃やす煙に乗って天上に帰っていく
そうです。

歳神様はいつもの神棚とは別に歳神棚という恵方に向けた神棚を用意し、お正月が終わると、歳神様がお帰りになりその神棚も取り外す。
(これは80を過ぎる母の子供のころの思い出)


歳の瀬の落語を2つ

【尻餅(しりもち)】
江戸の時代。餅つきはお正月を迎える一大イベントだったようだ。「引きずり餅」といって、臼や杵、もち米を蒸す釜から蒸篭(せいろ)まで一式を運び込んで餅つきをしてくれる商売があったという。家で餅をつけないで餅屋から買うことは、江戸っ子に取っては沽券にかかわることだったようだ。
この落語では「引きずり餅」のお金が出せない長屋の住人が、周り近所の手前、餅つきをやっているふりをするために、大きな声で餅つきをしている掛け声をかけ、餅の代わりに女房の尻を叩いて餅つきの音の代わりをさせている。

【厄払い】
上方の落語のお話だと思うんだが・・・
大みそか、「おん厄払いましょう厄落し」と口上を言いながら町内を回る。
そして厄払いの文句を言って豆とお銭をもらってあるいた、厄払いという商売があったそうな。

それをやってこいと言われた、ちょっとぽーっとしている与太郎。

「あーらめでたいなめでたいな、
めでたきことにて払おうなら、
鶴は千年、亀は万年、浦島太郎は三千歳、東方朔(とうぼうさく)は九千歳
三浦の大助百六つ、かかるめでたき折りからに
いかなる悪魔が来ようとも
この厄払いがひっとらえ西の海にさらえ
厄払いましょ」

この厄払いのセリフが覚えられず紙に書いてもらって厄払いに出かけていく。
書いてもらったものもうまく読めず、もらった豆がうまそうで食べ始めてしまう・・・


参考
紀文 お正月の言われ
年神